白根直子さんが遺したものは、彼女が日本で最も有力な財閥家の一つであった三井家出身であったということに遡ります。２００１年、日本の人々は住友銀行とさくら銀行（旧三井銀行）の合併に驚きました。しかしこれより遥か以前に、白根直子さんの祖母が住友家から三井家に嫁ぐという形で、二つの巨大なグループは一つになっていたのです。白根直子さんの祖父は、近代日本の金融や産業を支配していた三井財閥の主である三井総本家の当主でした。
１９８４年、白根直子さんはテキサス州サンアントニオ市のヘンリー・シスネロス市長と出会い「長きに渡る関係」の構築に向けた彼の取り組みを知ることとなりました。その思いを共有した二人は、後にサンアントニオ市と日本の関係を代表するものとして知られることになる取り組みに乗り出しました。それが、サンアントニオ市と熊本市の模範的な姉妹都市交流であり、トヨタ自動車の工場進出です。
国際関係の発展に対する多大なる貢献で、白根直子さんは２０００年に日本の外務大臣表彰を、２００６年にテキサス州サンアントニオ市からInternational Person of the Year表彰を、２００８年にヒューストン日米協会から４０周年記念表彰を、そして２０１３年には天皇陛下から旭日小綬章を、それぞれ授与されました。
白根直子さんは、数多くの功績に満ちた長きに渡る人生を、２０１３年６月１８日に日本で閉じました。[/vc_cta]
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